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奈良県道124号 電柱の無い道路誕生エピソード

電柱のない道をつくる
―飛鳥への入り口、旅人がわくわくする道―

橿原から明日香村へと続く道があります。広く開放的で電柱がないのが特長です。この道は当初、電柱が立つ通常の道になる予定でした。それが今の道のカタチになった、その経緯をご紹介します。

「電柱をなくしたい」思い

ある行政機関の上層部より「この道は電柱をなくす」という一言がきっかけでこの件は始まりました。

道路が完成し、行政の窓口に確認したところ「そんな計画はない。」とのつれない返答が返ってきました。

「この道は橿原から明日香村へと続く道。この新しい道に電柱がなかったらどうだろう。この道は、日本人の心のふるさと飛鳥にタイムスリップする入り口。旅する人がわくわくする道になるのではないか。」

そう思い、地元関係者へ沿線の土地の有効活用の提案等含め、既存のインフラを調べ、行政・電力会社と対峙、関係者の説得に奮闘することになりました。

苦労した点

なかなか関係者に理解を得られないことが最も苦労した点でした。国が戦後、全国津々浦々に電気を供給する為に法整備した、錆びた電気事業法そのものが今も王道を振っており、なかなか賛同を得られなかったのです。

しかし、粘り強く、あきらめず、妥協せず交渉し続けました。これは既得権益との闘いでした。

結果…

関係者の理解を仰ぎ、最終的には「全面的に協力する」との答えを得ることができました。やっと電柱のない通りが実現することになりました。ゆめをカタチにすることにより、美しいまち並みを守ることができる。まちなかが蘇る。それを改めて実感した案件でした。

現在の街並み

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